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約束のピンキーリング
第7章 ン 
何事もなかったかのように毎日を過ごし
最終的にプロジェクトを締める日にちが決まった。
プロジェクトはそこに向かって調整に入った。

ほぼ、合意の案件に最後の微調整が終わって調印を済ませたら、このプロジェクトも解散となる。

今まで幾度となくプロジェクトの解散に立ち会って
短期間だけ直属の上司になる人に別れを告げて、次のプロジェクトが始まるのを待つ。

プロジェクト秘書はそんな仕事で
今まで寂しいと思ったことはなかった。

ついに自分より年下の上司に就く事になって、いよいよ本気で結婚相手を見つけなきゃと思ったのが
ついこの前の様な感じだ。

あれから
「今を楽しめばいい」
そう自分に言い聞かせて、岡本主任とはそれまでの付き合いを続けた。

一緒に朝から夜まで仕事をして
一緒にご飯を食べに行って
キスをして抱きしめられる。

時間に余裕がある時はそのまま彼の部屋に行って
優しく抱かれる。

その優しさが「今だけ」の優しさだと分かっているのは寂しい。

抱かれた後、身体が寒く感じる。

いくら抱きしめられても寂しくて寒い。

それでも、ある意味誠実なのかと可笑しくなったり。

今だけの関係だから、ここまで優しくしてくれるのか。
私を抱いた後、必ず、私の指にハマっているピンキーリングにキスをする。

彼の部屋にモノを置く事はしない。
いつ取りに来られなくなるか分からないから。

それでも優しく抱かれているその時間だけは私だけの岡本くんで。

その時間が1秒でも長く続けば良いのに。

そんな風に思う私はきっと岡本くんをすでに好きなんだろう。

何が、大丈夫。よ。

自分の気持ちさえコントロールできないのに・・・
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