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花の輪舞曲
第1章 夜啼鳥の小夜曲
岩倉が、体重をかけないように笙子の上に覆い被さる。
肌と肌が初めて生のままに触れ合う。
「…あっ…熱…い…」
笙子が思わず声を漏らす。
…岩倉の牡が笙子の身体に押し当てられたのだ。
「…貴女が欲しくて…こんなにも昂っています」
ゆっくりと淫らな上下運動を繰り返す。
岩倉の知的な瞳に、淫蕩な灯りが灯る。
その官能の薫りに、ぞくりと背筋を震わす。
潤んだ瞳で男を見上げる。
岩倉が掬い上げるように笙子の顎を掴み、濃厚な口づけを与える。
甘く巧みな口づけを繰り返しながら、男の手は笙子の淡い下草に秘められた花園へと伸ばされる。
優しく翳りを撫でられ、笙子は息を詰める。
「…ああっ…!」
「…私の目を見て…。怖くありませんよ…。力を抜いて…」
岩倉の真摯な中にも情熱の炎が滾る瞳を、見つめ返す。
おずおずと、自分から男の引き締まった脚に脚を絡める。
「笙子さん…!」
岩倉の指がゆっくりと笙子の花陰を押し開き、その薔薇色の花芯へと進んだ。
「ああっ…い…や…」
自分しか触れたことがない禁断の場所に、男が指を差し挿れる。
「…んんっ…!は…ああ…っ…ん」
笙子は思わず岩倉に縋り付いた。
「…貴女の中だ…。熱くて…上質なベルベットのようだ…しっとりと濡れて私を離さない…」
官能的な声で囁き、薄くれない色に染まった笙子の耳朶を噛んだ。
「…いや…言わない…で…」
羞恥のあまり身悶えるその華奢な身体を愛おしむように抱きしめ…大胆に脚を押し開いた。
「…もう少し中に行かせてください…。慣らさないと貴女が辛い…」
…これから始まる赤裸々な性の行為を思い浮かべ、笙子は息を呑み…しかし、首を振った。
「…笙子さん?」
不思議そうに目を凝らす岩倉に、自分から口づけをする。
「…もう…いいのです。…私は…早く千紘さんとひとつになりたい…」
「しかし、それでは…」
「…貴方で…私を一杯にして欲しいのです…。
お願い…」
…そのまま、貫いて…。
痛くても構わない…。
甘い吐息混じりの言葉で、男を誘う。

穢れを知らぬ白百合のような少女から放たれた色香を含んだ言葉に、岩倉は息を呑み…そのまま狂おしく唇を奪った。

笙子のか細い腰を抱え、脚を大きく押し開く。
男への愛により蕩けた花芯は、愛の蜜に溢れ…今まさに男の美しく研ぎ澄まされた牡を待ちあぐねるかのように、秘めやかに開かれたのだ…。



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