この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第5章 慣れの問題
「でーじょぶですか?」

 ビスカスは、ローゼルを寝台に下ろして清めて身なりを整え、寒くない様に上掛けを掛けてやりました。それから自分と床をきちんと後始末して、寝台に戻ってローゼルを上掛けごと抱き締めました。

「……っん……」
「どっか辛ぇですか?」
「……ん」

 ローゼルは上掛けからもぞもぞ手を抜いて、ビスカスにぎゅうっと抱き付きました。

「まだ……なかっ……ぴくぴくしてる……」
「わ」

 ビスカスはローゼルの髪を撫でながら、もしかしてさっさと寝台に移動してたらそのピクピクを味わえたのだろうか次回は是非そうしよう等と、知られたら引っ叩かれそうな事を考えました。

「女ってなぁ、大変ですねー……」
「……ん……」
「やらしい気分は、如何です?」
「……へらない……ふえちゃったわ……んっ」

 ローゼルの首筋に軽い気持ちで口づけると、甘い声が漏れました。

「ばかっ……またふえちゃう」
「もう、夕ご飯サボっちまいましょうや」
「さぼるの……?」

 ビスカスはぼうっと呟くローゼルの髪に口づけて、手で撫でて優しく梳かしつけました。

「へえ。やらしいのが収まるまで、寝台から出ねーで二人で仲良くゆっくり休養と致しやしょう」
「休養……?」
「二人とも、ここんとこ色々有ったじゃねーですか。夫婦のいろんな新生活に慣れる為にゃあ、お休みも必要でさあ」

 それは、色事の為の方便でも、無理矢理な言い訳でも有りませんでした。
 長く続いた見合いも、突然の結婚も、初めての交わりから続いている新婚生活も、ビスカスが部屋に越してきた事も、ローゼルには大きな変化でありました。
 嬉しい事も沢山有りましたが、負担も同じくらい掛かって居たのです。ビスカスはローゼル本人がそれを意識しない内に先回りして、上手く休ませようとしておりました。

「俺達ゃあ新婚なんですぜー?サボったって罰ゃあ当たりゃしやせんって」
「新婚……そうね……」

 新婚と聞いてはにかむ妻の髪を撫で、夫もふにゃっと笑いました。

「何か軽食でも貰って来やすから、二人でこのまま、ちっとのんびりしやしょうね」
「……ん」

 ビスカスはうつらうつらし始めたローゼルをきゅっと一回抱き締め、額に口づけました。
 
「……一緒にゆっくり慣れやしょうね、リュリュ」

 それから妻の休養の手配を付けに、部屋からそっと出て行きました。
/270ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ