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セイドレイ【完結】
第24章 性夜の鐘

「──さて、どうやら、ケーキもあるんだったよな?」

雅彦が亜美にたずねる。

「はい…内藤さんに頼んで、買ってきてもらいました。そろそろお出ししますか…?」

「うむ…せっかくだ。いただこうか」

「分かりました…ちょっとお待ちくださいね。準備してきます」

すると亜美は席を立ちキッチンへ向かうと、冷蔵庫からケーキを取り出そうとする。

今日は、亜美の突然の告白に始まり、まさかのプレゼントもあった。驚きの連続の中、ひとまず食欲が満たされた男たち。

そうなると当然、次に満たすべきは──。

男たちは3人は、言葉にこそ出さないものの──性欲がムラムラと湧き上がるのを感じていた。

それを知ってか知らずか、亜美は箱からホールケーキを取り出し、人数分の取り皿とフォークを用意している。

男たちはその後ろ姿を、まるで獲物を捕らえるかのような目付きで視姦していた。

「──お待たせしました。おいしそうですね。みなさんどのくらい食べますか?とりあえず適当に切っちゃって──…あっ、」

男たちのほうへ振り向いた亜美は、瞬時にその異変を察知する。


(そろそろかな…とは思ってたけど)


穏やかな食卓の空気が一変──、男たちは、いつもの顔つきに戻っていた。
亜美を貪る、あの "ケダモノ "の形相へと──。


「──ケーキは俺らがやるよ。な?兄貴~」

「なんだよ、気持ち悪ぃな。まぁ…そうだな。亜美、ちょっとそこに立ってよ」

「…は、はい」

健一と慎二に言われるがまま、亜美はテーブルの脇に立たされる。

「うーん…せっかくエプロンしてもらったけど…ちょっと邪魔になるから脱いでもらっていい?」

「…分かり…ました」

亜美は3人の視線を浴びながら、エプロンの紐を解いた。
そして、一糸まとわぬ全裸を男たちの前にさらけ出す。


(アッ…ヤダッ…──)


亜美は濡れていた。
意思とは無関係に反応してしまうそのカラダは、両の乳首をピンとこわばらせ、男たちの視姦を歓迎してしまう──。

「──グヒヒッ!前にも言ったけど…やっぱ亜美のカラダってセックスするために生まれてきたとしか思えないよな?」

いやらしい口調で慎二が亜美を辱めると、健一もそれに深くうなずいた。

「あぁ…間違いねぇ。とんだセックスマシーンだぜ──」



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