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セイドレイ【完結】
第25章 暗転

「…ん?亜美、どうかした?」

「い、いえ…その…私は無事だったので、そこまでしなくてもいいんじゃないかと…」

「いやいや、そういう問題じゃないだろ?たまたま無事だったってだけで、人を連れ去っていくヤツなんかヤベーに決まってんじゃん!犯罪だぜ??」

「そ、それはそうですけど…」

「こっちもヤバいからもちろん警察とかには言わないけどさ。せめて大体の住所と人相が分かれば警戒できるし…俺らはあいつに顔を見られてるわけだから、今後なにかされる危険性だってある」

「あ…師匠、僕ら会う条件として事前に顔写真交換しましたよね。タカはマスクした写真でしたけど…でもっ、もしその画像にEXIF情報があれば位置情報の座標が分かるので…もし自宅で撮影してたとしたら、ある程度の身元は特定できるかと」

「お、おぉ!さすが田中さんっ…そっか、EXIF情報が残ってることが前提だけど…たしかめてみる価値はありそう。よーし、帰ってまずはそれをやって──」

亜美はその会話の内容はよく分からなかったが、なんとなくまずい展開になっていることは察知できた。
『タカ』の正体がバレてしまうことだけは、どうにかして避けなければならない。

また貴之を巻き込んでしまう、それだけは──。

「──あ、でも…田中さん、それで良かったですぅ?」

ここで慎二が田中になにかを確認する。
亜美はなんとかこの流れを変えようと、それに便乗した。

「た、田中さん…どうかされたんですか?」

「それがね…実は田中さん童貞でさ。で、今日は亜美で筆下ろし…つまり、童貞卒業させてあげるっていう約束してたんだよね。さっきフェラはしたけど…ずっと楽しみにしてたみたいだったからいいのかなって思って…」

慎二は田中へチラリと視線を送る。

「いやはや、お恥ずかしい…。もっ、もちろん亜美さんのような方で筆下ろしできるなら死んでもいいくらい楽しみではありましたけど…今回は事情が事情ですし、仕方ない…ですよ…ね」

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