この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
セイドレイ【完結】
第26章 形勢
「この…投稿主のパソコンを見ることさえ出来れば…もしかしたらログイン画面に、IDとパスワードが保存されている可能性があります…も、もちろん、保存されていれば、の話ですし、そもそもパソコンを見れないと話になりませんが…」

「……なるほど」

新堂は、そう一言だけつぶやいてしばし考え込む。
本山は内心オドオドしながらその様子を見守る。

「す、すいません…お役に立てそうな良い案が浮かびませんで…」

「……いや、貴重なアドバイスだ。やってみる価値はあるだろう。本山先生、私に協力してくれるかね?」

「は、はいっ!?わ、私に出来ることなら…何なりとっ…!」

「…ふっ。相変わらず返事だけはいいですなぁ。ま、私も鬼じゃあない。本山先生が自分の過ちを認めて改心してくださるなら…悪いようにはしませんよ」



ーーこうして新堂は本山を利用し、行動を開始する。

新堂は基本的に、武田家へ自由に出入りすることが許されていた。
つまり、作戦は至ってシンプルだった。

直接、慎二の部屋へ忍び込み、パソコンを調べてしまえばいい。

後は、自室にこもりがちな慎二を一時的にどうやって部屋の外へ出しておくかだったが、そんな事はどうとでもなる。

新堂は早速、「新しい会員に地下室を見学させたい」と雅彦に電話をかけた。
何も知らない雅彦は、「好きな時に来ればいい」とそれを快諾した。

そして、12月26日。
新堂は本山を連れ武田家に訪れる。

大胆にも、本山のことを「新しい会員」と偽ったのだ。
見学が終わった後、雅彦が「話がある」と言っていた。

二人は武田家に足を踏み入れる。
その屋敷あまりの大きさに、本山はキョロキョロと落ち着かない様子で萎縮していた。

二階へ上がる階段へ差し掛かると、新堂はここでしばし待つよう本山に伝える。

一人階段を上った新堂は、まず亜美の部屋をノックしてみる。

返事がない。

ドアを開け部屋の中を覗くと、そこに亜美は居なかった。
それもそのはず、この時亜美は流産した事になっており、新堂との接触を避けるため病室へ退避していたのだ。

次に新堂は、慎二の部屋をノックする。

こちらも返事が無い。

「…慎二くん?新堂だが…ちょっと開けるぞ?」

念の為、ドアの外から声をかけてみたが返事が無いため、新堂は慎二の部屋のドアを開けた。

/903ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ