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第13章 エピローグ～破滅

「あの～…」
「はい…」
「本当に…大丈夫なのでしょうか？」
「何がでしょうか!?」
「(けんいちろう)さん…」
「はがいたらしい職員やな!!まだ言いたいことがあるのですか!?」
「あなた…やめられた職場の悪口を言いたい放題言っていましたが…そんな気持ちで面接を受けに行っても…」
「何や!?面接へ行くなと言いたいのか!!」
「あの～…面接に行かれた時に、面接官から『なぜ市役所をやめられたのですか？」と聞かれたら、何て答えますか？」
「体調不良で休職をしていたと答えます。」
「それだったらいいのですが…」
「他に問題はあんのかよ!?」
「いえ…」
「それだったら、面接の申し込みをお願いいたします!!」
「わかりました…その前にもうひとつ…」
「ますますはがいたらしい職員やな!!その前にもうひとつその前にもうひとつ…今度は何が聞きたいのだ!?」
「雇用保険の担当者の人に電話をしたいのです…」
「ますますはがいたらしい職員やな!!いちいちいちいちいちいちいちいち…何でそんないらないことをするのだよ!?」
「ですから、確認のために…」
「何で確認が必要なんだよ!!」
「ですから、担当者の人に電話をして、雇用保険の証書…」
「ふざけるなよ…」

けんいちろうは、チッと舌打ちをした後にハローワークの職員にこう言ったのでありました。

「ねーちゃん…ねーちゃんはどこの大学を出たの？」
「岡山県の芸術大学…」
「あんた、芸術の仕事がしたかったのだね…なのに…才能がでなかったので、一般の仕事に変更をした…ほんで…親戚のコネを使って国の職員になったんやろ…」
「(けんいちろう)さん(イラッとした声で)あなた…」
「やかましいのだよ!!オドレの言うことは求職者をグロウしているつらをしているのだよ!!人のことをとやかく言うのであれば、オドレのつらを鏡に写して見てみろよ…分かったかボンクラ職員!!」

けんいちろうは、ハローワークの職員にこう言った後につばをはいて、背中を向けた後に口笛を吹きながらハローワークを出ていったのでありました。

ハローワークに来ていた人たちは。声をひそめてひそひそと話していたのでありました。