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第10章 躾

『なんだ、家畜の悪臭がするぞ』

口枷がはずされた


『ごめんなさい、我慢できなくて』

『リビングが臭くなるだろ。自分で
掃除すれよ』


『はい』

私は舌を出して恐る恐る舐めた…

オシッコの味……

髪を引っ張られながら
床に押し付けられる

『さっさとするんだ！吸い付いて
口の中に入れるんだ』


『雑巾で綺麗にするんだよ！』

私は雑巾を探した……

『お前の顔の事だ。雑巾と言われたら
顔で綺麗にするんだよ』

私の顔……


私は頬を床にこすりつけていた。

『後はこれに吸収させて、餌だ』

上からパンが一枚落ちてきた

『ありがとうございます』


『ちゃんと食べるんだ、食べたら
迎えがくるはずだ』