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第5章 デリヘル

3ヵ月働いてたけれど、下手だって言われたのは
初めてだった。

『すみません……慣れてなくて』

『気にするような事、言ったかな？』

『いいえ……大丈夫です』

それからも、彼は私のやる事をジッーと
見ていて、今までついたお客さんとは
違っていて、なんとなく苦手なタイプだった。


見透かされているような。
気持ちよくないのかな……
反応があまり感じられなかった。

『あの……下手ですか？』

『いや……普通じゃ感じないだけだから。
気にしなくていいよ』

『どうしたら……感じますか？』


『乱暴にして、君が泣いてるのを
見たらかな……』


こんな事を笑顔で言われた。
私は驚いてしまって、どんな返事を
したのかも覚えてない……