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第5章 デリヘル

『全然、プロっぽくないよね』

『すみません……』


『つまらないですか？』


『面白いよ。僕の態度に困っている感じが』

この人嫌な人……



『僕の事……苦手でしょ？』

何も言えなかった……

『君は、下手だから教えてあげるから。
コース延長してくれる？』


『何分ですか？』

『ラストまで……』


『え……5時間ぐらいありますよ』

『いいよ』

『ちょっと、確認してみます』


確認すると、金額が凄かった。

『あの……ラストまでだと15万以上に
なってしまうんですけど』

『いいよ』

『ありがとうございます』

『ちゃんと楽しませもらうよ』


こんな、私なんかに……
この人と5時間過ごすとか
逃げたい気持ちだった。
どうやって、こんなに長い時間を
過ごせばいいんだろう。