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舞い降りた天使
第1章 レモングラス


「どうぞ」

「あ、ありがとう」

栗原くんは
私にカップを渡すと
なぜか
私の隣の席に腰を下ろした


「く、栗原くん?」

「はい」

「あ、あの…」

「なんで隣に座ってんの?
なんでこんなに早く来たの?
なんでハーブティー置いてたの?
って聞きたいんですか?」

「あ、うん、まぁ…」

「もう仕事始めますよね」

「あー…うん」

「お昼休憩は12時からですか?」

「…その…つもりだけど」

「じゃ、俺も」

「え?」

「返事はその時しますね。
じゃ、それまで頑張りましょ!」

「え、ちょっ…栗原くん」


栗原くんは
少し悪戯な顔で笑うと
自分の席へと歩いて行ってしまった

え?何?

私、騙されそうになってる?

このハーブティー
実はすごく高額で
売りつけられるとか?

そ、そうなの?

昨日の優しい言葉も全部
そのため?

昨日ちょっと感動して
泣いたりしたのに
あれ、全部計画的?

いやいや
まさかあの栗原くんが
そんなことするはずがない

しかも
同じ職場の私にそんなこと…

でももし
そうだとしたら……最悪


私は
少し離れた場所で
背中を向けたまま仕事をし始めた
栗原くんを見つめながら
しばらく
そんなことを考えていた





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