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舞い降りた天使
第9章 告白

子供が可愛くないのかよ
なんの恨みがあって…

それが
俺の率直な気持ちだった

まだ小二のさっちゃんを
泣かせたり
こんなに頑張ってる
真穂を泣かせるのは
恨みがあるとしか思えない

そう思うほど
俺には旦那の行動が理解できなかった

けど
珍しい話じゃないのかもしれない

実際俺の母親も同じようなことをしていたし
父親だって
ある程度の年齢になるまで
最低限の金を持って帰っていただけだった


そんなことをする理由は
今だに理解できないけどさ


「真穂…」


「……」


「大丈夫か?
寝てないんだろ?
そんな時にこんなに泣いたら
倒れるぞ」


「……」


「俺、知ってるんだ。
倒れたことあるから。
母親が居なくなった時
俺、眠れなくてさ
そんで
いっぱい泣いてさ
泣き疲れて倒れたことあるんだ。
あれは酸欠だったのかな…」


そこまで言うと
俺は泣き疲れてる真穂を勝手に抱き上げ
ベットまで連れて行き
そっとベットに真穂を寝かせた

さすがに
俺のそんな行動に驚いたのか
真穂は少し泣き止み
そして泣き腫らした目で俺を見つめた


「ちょっと頭ボーっとしてないか?
大丈夫?」


「……少し…」


「何か…飲む?」


「……ううん…側にいて…」


そう言って真穂は
俺のミサンガを付けた左腕をつかんだ

「うん。
俺も側にいたい」

俺は真穂の隣に寝そべり
そして真穂をまた抱き寄せると
なぜか
俺の目から涙がこぼれ落ちた

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