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舞い降りた天使
第11章 覚悟

病院について受付を済ませ
真穂とさっちゃんを
待合所の椅子に座らせると
廊下を小走りする
姉ちゃんの姿が見えた

何か言われるかも …
と、気が引けたけど
俺は姉ちゃんに小さく手を挙げて見せた

すると
姉ちゃんも同じように俺に手を挙げ
そして
にっこりと笑いながら
真穂に軽く頭を下げてくれた

真穂はそれが姉ちゃんだと気づいたのか
咄嗟に立ち上がり
姉ちゃんに深く頭を下げた

「ごめん、姉ちゃん」

「いいのいいの。
それより徳永さん心配ですよね。
きちんと検査させていただきますね。
それと…」

そこまで言うと
姉ちゃんは腰をかがめて
さっちゃんと目線を合わせ
さっちゃんの小さな手の上に
そっと手をのせた

「桜ちゃんね?」

「…うん」

「ステキなお名前ね。
さっき先生に
優しーく検査してねって
もうお願いしておいたから安心してね。
鉄棒から落ちた時のこと
詳しく教えてくれる?」

「うん」

「じゃ、先生のところに
お母さんと行こうか」


「うん」


「巧はここで待ってて」


「あ、うん」


さすがだなぁと思う

俺は
必死で涙を堪えながら
診察室に移動する真穂と
姉ちゃんに手を引かれながら歩くと
小さなさっちゃんを見送りながら
ソファに腰をおろした

はぁ……


なんでもないと
いいんだけど
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