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舞い降りた天使
第12章 通告
side 巧


姉ちゃんの家を出て
車に乗り込むと
俺はすぐに携帯をチェックした

……きてないか…

真穂からの連絡はない

さっちゃんがこんな時に
連絡なんてできないよな

はぁ…


駿太には励まされたけど
姉ちゃんに真穂とのことを反対され
駿太にも
不倫はよくないと言われ…
真穂の気持ちが分からないという
不安にも包まれた俺は
真穂が恋しくてたまらなくなっていた

真穂に会いたい

連絡したい

せめて
メールでもいいから
話がしたい

でも
さっちゃんの具合を考えると
連絡なんてできなくて…
俺は暗い車の中で一人
猛烈な孤独感に襲われた

くそっ…

とりあえずエンジンをかけ
車を走らせながら
俺は気を紛らせるように
あれこれと考えを巡らせた

何か違うことを考えようとしても
結局俺の頭の中に浮かぶのは
真穂のことばかり

俺を優しく抱きしめてくれた真穂
癒されたいと言った真穂
さっちゃんをなだめる優しい真穂
泣きながらも必死で子育てしてる真穂

柔らかな身体
恥ずかしがる仕草
風呂上がりの匂い
震える内もも…

会いたい

真穂に会って
確かめたい

癒されたいと言ったのは
今日だけのことだったのか
それとも
これから先もずっとという意味なのか

もしそうなら
…覚悟はあるのか


真穂…


真穂が愛おしくてたまらなくて
俺が車で向かったのは
真穂の住むアパート

俺は車を停めて
真穂の部屋の窓を見上げた

真穂の部屋は
電気はついてるのに
カーテンが開いたまま

今にも真穂が
そのカーテンの隙間から
顔を出しそうで
俺は真穂の部屋の窓から
目が離せなくなってしまった

そのカーテンの向こうで
何が起こってるかなんて
全く知らないままで…
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