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舞い降りた天使
第13章 暗闇

それから俺達は
少し遠回りして
真穂のアパートへと向かった

アパートの前を通ったところで
真穂に会えるわけでもないし
部屋の中が見えるわけでもない

それでも
その道を通りたくて
たまらなくて…


「どこ?アパート」

「病院の前、あ、あれ」

「ふーん」

アパートが見えてくると
俺は少し減速し
またの部屋に目をやった

残念ながら電気はついていなくて
駐車場には真穂の車もない

「はぁ…」

駿太が乗っていることも忘れて
俺は思わず溜息をついた

「なんか…」

「ん?」

「なんか思ってたのと違うなー」

「なにが」

「めっちゃピュアじゃん」

「は?」

「不倫ってもっとすげー
ドロドロしたもんかと思ってたけど
タクニイ
めっちゃピュアじゃん」

「はぁ?」

「俺と全然変わんねー」

「中二と一緒にすんなバーカ」

運転しながら
駿太の頭を軽く小突いて誤魔化したけど
車さえも見られなくて
真穂の存在を確認することも出来なくて

俺は

めちゃくちゃ泣きそうになっていた

さっちゃんが入院したのかもしれない
旦那に
どこかで監禁されてるのかもしれない

俺の妄想は
どこまでもどこまでも
悪い方へと加速し
止められないでいた


今どこにいるんだよ、真穂

何やってんだよ、今…
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