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舞い降りた天使
第13章 暗闇
…終わった
その言葉が頭の中に浮かんでいた
そして俺は
少し走った所にあるコンビニに車を停め
シートを倒すと天を仰いで目を閉じた
目の前が暗闇になると
逃げ惑う真穂の様子が脳裏に映し出され
俺の目からは涙が流れ落ちた
あからさまな拒絶
胸が押し潰されそうだ
数日前には抱き合っていたのに
あの日真穂は
俺の腕の中にいたのに
どうして急に…
悔しく悔しくて
たまらない
でも
どう考えても
俺は避けられていて
更に
真穂には旦那がいて
手も足も出ない
くそっ…
せめて
理由を教えたくれないか、真穂
なんでなんだよ…真穂…