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舞い降りた天使
第15章 真実


人目につかないまま
二人きりになれる場所が
他に思いつかなかったんだ

「ごめん。
二人になれる場所
他に思いつかなくて」

「ううん」

「真穂が嫌がるようなことは
何もしないから」



「…うん」



真穂の案内で
ラブホの建ち並ぶ場所にたどり着くと
俺は適当に選んだホテルへと
車を乗り入れた

そのホテルは
選んだ部屋の入り口のそばに
車を駐車すればいいシステム

これなら真穂も安心だろう

俺は先に車を降り
ホテルの部屋のドアを開けてから
真穂の座ってる
後部座席のドアを開けた

「先に中に入って」

「…うん」

真穂は
車から降りると
うつむいたまま小走りで
部屋へと向かった

俺は
その様子を見て
真穂が財布すら持っていないことに
気が付いた

すぐに事務所に戻るつもりだったんだろう

携帯も財布も持っていないなんて
心細いよな…

俺は
ずっと身体を小さくして
車に乗っていた真穂の様子を思い出すと
ぎゅうっと胸が締め付けられた


「中、入ろう」

真穂の後を追って
部屋のドアを閉めると
真穂はまだドアのそばに立っていた

「…うん」

タイムリミットは
わずか3時間
迷ってる暇はないし
躊躇ってる時間もない

俺は
戸惑ってる真穂の手を引いて
ベットまで移動すると
真穂をベットに座らせ
そして
俺もそのすぐとなりに腰を下ろした


「真穂、俺
話したいこといっぱいあるんだ」


「…うん…私も」


「うん。
でもまず聞きたいことあって、いい?」


「うん」


「さっちゃんは元気?
鉄棒から落ちたあと
大丈夫だったのか
俺、気になってて」


そう伝えると
真穂は突然目にいっぱいの涙を浮かべ
そして
両手で顔を覆いながら
泣き出してしまった


「ま、真穂、大丈夫?
やっぱり何かあった?
あれから急に会社来なくなったから
さっちゃんが入院でもしたかもって
俺気になってて」
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