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舞い降りた天使
第16章 空港

「何から話せばいいんだろ…」

「何からでもかまわないよ」

「…うん」

「…真穂?」

私は身体を起こしてベットに座り
あの人に引っ越すと言われた日のことを
思い出していた

「時間無いのに…ごめんね」

すると巧くんは
「急がなくていい」
って言いながら
座っている私を優しく背中から抱きしめてくれた

そう
あの日私は
こんな風に巧くんに
優しくして欲しいと思っていた

『相談がある』
なんて言ったけど
私と桜を
さらって欲しいと思ってた

沖縄なんか行くな
離婚しろよと
言われたかった

結局
相談さえできなかったけど

「突然言われたの
沖縄で仕事をするから引っ越すって。

さっちゃんが怪我をした夜にね…」


「…あの日に…」


「沖縄で仕事をしろって言われたの。
私と結婚したのは
仕事をさせるためだったんだからって…」

「そんな」

「いいの
そうかもしれないって思ってたから。
そんなことより
私は桜のことが心配だった。
さっちゃんは転校したくないだろうなって思ったし…
それから
私が浮気してるんじゃないかって
あの人に疑われて
けどもし浮気してても
絶対に離婚はしないって言われて
それに私あの人に…
あの人にもう触れて欲しくなくて
もうどうすればいいのか分からなくてそれでっ」

「真穂、落ち着いて
ゆっくりでいいよ」

「……」

自分でも驚いていた
あの人に触れられたことを思い出すだけで
こんなにも動揺するなんて…

「それで俺に相談したいって言ったの?」

「…うん、そう…」

「相談、してくれたらよかったのに」

でもね…

「…言えなかった」


「どうして?」


「本当に…
私が離婚しようとすると
巧くんが不幸になってしまう気がした」


「バカだな。
けど
そんな真穂が好きだよ」


巧くんは
優しく私に口づけると
私の髪を撫でながら囁いた


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