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舞い降りた天使
第21章 スタート
それから俺は駿太に電話を渡し
静かに聞き耳を立てた

「もしもし桜ちゃん久しぶり

そんな緊張しなくていいよ
俺は
桜ちゃんが
何を話したいのか
もう分かってるんだから

俺にに聞きたいことがあるんだろ?

俺が学校に行けなかった時の話。
当たり?

じゃあもう一つ当ててやるぞ!

桜ちゃん
学校に行けない理由が
分からないんじゃない?

すごいだろー俺は天才なんだ(笑)」

いやマジすげぇ
お前は天才か?
学校に行けない理由がわからないって
どーゆーことなんだよ…

「だからさ
なんで行けないの?
とか聞かれると困るよな。
分かるよそれ。

うん、うん…
あーそーだよなー
俺もそうだったよ。
そりゃそれも嫌なんだけどさ
別にそれだけが理由じゃないんだよな。

ん?俺の理由?

そりゃ
みんなに離婚したこと突っ込まれるのも嫌だったし
何も言わなくても
そう思われてんだろーなとか
思うのもしんどくてさ
みんなが嘘ついてるように見えたり…
まぁ理由なんか一つじゃなかった。

けどさ
後で考えてみたら
とにかく頑張る気持ちがどっか行ってたなーって気がする。

そんで
寂しいなーとか
自信がないなーとか
構って欲しいなーとか
恥ずかしいなーとか…
そんなことばっか考えてた。

あん時は
とにかく家も落ち着かなくてさ…

ちょっと頑張れば
学校行けてたと思うんだけど
逃げてばっかだったんだ、俺」


さっちゃんの声が聞こえないまま
俺はそれからも静かに
2人を見守っていたんだけど
それは
駿太の心の中までも覗いているわけで…

胸が痛くてたまんなかった

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