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第21章 スタート

「ん？
うん、それは絶対大丈夫。
頑張れる時は来るよ。
けど
今頑張れないなら
頑張らない方がいいと
俺は思う。

お母さんやタクニイに
聞かれるとマズいかも知れないけど

へー、そっかぁ
桜ちゃんのお母さんは
いいお母さんだね。
だから桜ちゃんも
頑張りたいと思ってるんだよなー。
俺なんかより
桜ちゃんはスゲーよ。

桜ちゃんは
なんで学校行きたいの？
あかりちゃんに会いたいから？

うん…うん…

そっか
うん、わかった。
応援する。

心配すんな、勉強は見てやるから！

あー…うん。
それはタクニイに言っとくけど
できれば
桜ちゃんがお母さんに
言った方がいいかもな。
前にも言ったろ？
全部話せば助けてくれるって」


そんなやりとりがしばらく続き
そして駿太は
俺に携帯電話を渡しながら呟いた

「そんなガン見で
話し聞いてんなよ。
恥ずかしいだろ！」

と。