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第21章 スタート

駿太に聞きたいことは色々あったけど
とりあえず俺は電話を代わり
また真穂と話をはじめた


「今のさっちゃんの話、聞いてた？」

「全部は聞こえなくて…」

「駿太に聞いて後で教えるよ。
あー…駿太が教えてくれたらだけど」

「うん、そうね。
知りたいけど
駿太くんの判断に任せる。
子供の気持ちも
大事にしないといけないし」

「うん、そうだな。
それと
離婚届、明日の午前中だろ？」

「うん」

「さっちゃんは？」

「明日はあかりちゃんのところに預ける予定。
離婚届とか…見せたくないし。
あ、あかりちゃんのお母さんは
事情を知ってて
色々助けてもらってるの」

「そうか…
じゃあ俺
さっちゃんが出かけてから
真穂の部屋に行ってもいいかな」

「えっ？」

「今日のことも話したいし
離婚届も確認したい。
そのまま一緒に
役所に行けばいいし…」

そこで
駿太に視線を合わせると
駿太は
自分の指を耳に突っ込み
聞いてねーよ
という顔をするとニヤリと笑った

じゃあ
お言葉に甘えて…


「とにかく
真穂に会いたいから」


「…うん…私も」