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舞い降りた天使
第22章 恋愛


甘い声
優しい愛撫
少し…悪戯な仕草
時折漏らす吐息

そして
時々感じる
巧くんの硬い…欲情の証

そのどれもが私を狂わせた

こんな愛され方を
今までされたことはなくて
セックスは
あの人の…
男性の欲を満たすものだと思ってたのに
今は
巧くんよりも
私の欲を満たしているとさえ思える

その証拠に
執拗な愛撫で
私の愛液は溢れていた

「あっ、っう…」

巧くんは突然
うつ伏せの私に軽く重なり
耳に舌を這わせた

だめ…じっとしてられないほど感じて
どうにかなりそう

私も
巧くんを抱きしめたい

巧くんに
触れたい

せめてお願い
キス…させて

ねぇ
キスがしたいの

そう思えば思うほど
キスがしたくてたまらなくて
私は顔だけ振り向いて
耳を這う巧くんの舌に
口元を寄せた

それなのに巧くんは
私の唇をかわすと
キスをすることなく
私から…離れた

「た、巧くん?」

どうしたの?
私、何かいけないことした?

突然離れてしまったことに不安になって
身体を起こすと
巧くんは
私の隣で仰向けに寝転がったまま
また悪戯な笑みを浮かべた

「そんなにしたいなら
真穂がして」

「……」

「上に乗って真穂がしてよ」

そうしたいと思った

そんなことを
してみたいと思えた

感じすぎて
どうにかなりそうで
私も
巧くんを抱きしめたかった

だから私は
巧くんにまたがり
そして
巧くんに見つめられながら
ゆっくりと巧くんに唇を重ね
そしてすぐ
巧くんに舌を絡めた
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