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舞い降りた天使
第23章 プレゼント
「うん。
色々話したいことあってさ」

そう言うと
寝そべっていた真穂は身体を起こし
心配そうな顔で俺を見つめた

「そんな顔しないで
悪い話じゃないんだ」

真穂を安心させたくて
俺も身体を起こし
真穂の手を握りしめたまま話を続けた

「まずは俺
もう少し広いとこに引っ越すことにした」

「えっ?」

「いつでも真穂とさっちゃんが
泊まりに来られるようにしておきたくて」

「それは…」

「あ、いや、もちろん分かってる。
この先
さっちゃんとどう接していけばいいか
真穂とちゃんと話をして決めるつもだし
勝手なことはしないよ。
けどさ
真穂とさっちゃんがその気になれば
すぐにでも引っ越して来られるようにしておきたかったんだ」

「巧くん、でもそれじゃ」

「真穂、お願い、最後まで聞いて」



「……うん」

遠慮がちな真穂の気持ちはよくわかるよ
けどその遠慮も
俺との事に対する不安からなんじゃないのかなって
最近すごく思うんだ

だからさ
姉ちゃんに言われた通り
惜しみなく
俺は思いつく出来る限りのことをしたいんだ

「ありがと。
引っ越しのことは
もう決めたことだから」

「…うん」

「いつでも
遊びに来て」


「分かった」
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