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舞い降りた天使
第23章 プレゼント


車の中でも
さっちゃんはとても楽しそう

けど
俺と会いたいと言ったわりに
俺との会話は少ない

人見知りがそうさせてるのかも知れないけど
もしかして
俺が父親になりたいと思ってることに
引っかかりがあるのかも…

と、余計なことばかり考えながら
目的地に到着した


公園に着くと
俺達は早速
小動物ふれあいコーナーへ向かった

さっちゃんが
とても楽しみにしてたからだ

ふれあいコーナーでも
さっちゃんは終始笑顔

けど
やっぱどこか
俺とは距離を置かれてる気がする

手を繋ぐとか
そんなことはしないにしても
隣に座るとか
目を合わせて会話するとか
そのくらいしてくれてもいいのに…

全てが
真穂を経由して行われる
コミュニケーションに
俺はちょっと寂しさを感じていた


「お腹すいたね。
巧くん
もうご飯食べに行かない?」

そんな俺に気づいたのか
真穂は
さっちゃんと俺をランチに誘った

場所を変えて
少しでも
風向きが変わってくれればいいんだけど


店に着くと
用意されていたのは
4人掛けの席で
さっちゃんと真穂は俺の正面に座った

さっちゃんは
正面に座る俺を
チラチラと見ながら食事をはじめたんだけど
俺を避けてるという感じではない

笑う時は
ちょっと照れた感じで
恥ずかしそうに笑うし
俺が話しかけると
ちゃんと返事をしてくれるんだ

けどなんか
他人行儀な…

ん〜…
俺はその理由が分からず
どうすればいいものか
ちょっと悩んでしまった
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