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舞い降りた天使
第24章 天使

俺達はいつも
本屋に入ると
まずさっちゃんを探した

そして
さっちゃんを視界に入れながら
さっちゃんが買いたい本を決めるのを
静かに待つのが
いつものパターン

今日もさっちゃんは
目をキラキラさせながら
本を物色中だ


「最近ね
本を読むのが早くなってきたから
国語の授業が
苦痛じゃなくなってきたみたいなの」

「そうか…」

「駿太くんのおかげね…
国語の授業で
音読するのが苦痛だったなんて
私には桜話さなかったのよ?
ほんとダメ親ね(苦笑)」

「何言ってんだよ。
親には話せないもんなんだよ
そーゆーのは」

「そうかな…」

「そうだって。
あーそれと
駿太は真穂がよければ
しばらく家庭教師続けたいらしいよ」

「忙しいのに申し訳ないわ」

「あいつはあいつで
嬉しいんだよ」

「嬉しい?」

「妹ができたみたいで世話焼きたいのさ」


そんな話をしていると
突然さっちゃんが
俺達のところに駆け寄ってきた

「お母さんちょっと」

「ん?何?」

「いいから」

そう言いながら
さっちゃんは真穂の手を引っぱった

えーっと…
俺はどうすればいいんだ?

真穂は
さっちゃんに引かれて
本棚の方へと連れていかれ
なんとなく
着いて行っていいのか迷った俺は
その場に立ち尽くした

2人の様子を見ていると
さっちゃんが
ある一冊の本を指差し
真穂はその本に視線を落とした

ん?
真穂に
見せたい本があったのか?

そう思っていると
さっちゃんは
真穂と繋いでいた手を離して
違う本棚へと行ってしまい
真穂は両手で顔を隠したまま
その場に立ち尽くした
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