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やさしく触れないで (旧タイトル 甘味のベッド)
第2章 最悪な客

ワタシはキャミソールと下着一枚。
寝室をぬけ、廊下を出て、キッチンへと向かう。
朝はワタシはブラックコーヒーと決めている。
ブラックコーヒーを注ぎ、ゴクリと飲み込んだ。
今日も、出勤。
予定は4本。この業界では、1人お客を本数で数えるのが一般的。
携帯を片手に、ワタシが予約いれてくれてる本指のお客に、
楽しみに待ってるという連絡を送ろうとした時、
着信が鳴った。
客ではない。
着信相手をみると、[お母さん] と表示されていた。
…無視。
たまに電話をかけてはくるがなんも電話に出たことは一度もない。
母親の顔を思い出し、嫌な気分になった。

