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最後の恋に花束を
第3章 高校二年の秋
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「 えっ…?え、どういうこと?」
突然の彼の告白に、私の心臓が強く脈打つ。
彼を初めて男として見た瞬間だった。
『 先輩が俺のこと好きじゃないの知ってます。お試しでいいんで、付き合ってください 』
「 おっ、お試しって… 」
『 先輩、彼氏居ないんですよね?』
「 ま、まぁ居ないけど… 」
『 じゃあいいじゃないですか。』
「 それとこれとは… 」
お願いしますっ!と頭を下がる彼。さっき遙のあんな表情を見たばかりで、私は… 彼まで辛そうな顔をさせることができなかった。
「 んん … 」
『 お願いします 』
「 わ… わかったよ… 」
『 おねがいし… えっ!良いんですか!!』
「 うーん… いいよ。」
『 っ…ありがとうございます!』
私の折れる姿を見て、彼はとても嬉しそうに喜んでいる。こんな事で本当にいいのだろうか、と思いながらも流されてしまった。
今日からよろしくお願いします、と嬉しそうに私を見る彼。
この判断が、
私の人間関係を
大きく変えることになる…ー
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