この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
最後の恋に花束を
第3章 高校二年の秋

「 なんであんなこと言ったの 」

バスの中で隣に座るユウに声を掛ける。


『 すいません… 先輩困ってたから… 』

「 それとこれとは違うでしょう… 」


はぁっ… と小さく溜息を吐き瞼を閉じる。すると、さっきの遙の表情が映る。あの表情が、離れない。閉じた瞼を再び開いた。


『 先輩、あの人とどういう関係なんですか 』

「 … どうって 」


その質問に言葉が詰まる。


『 友達とかじゃないですよね 』

「 と…友達よ。トモダチ。そうそう。」

『 何友達なんですか?』

「 な、何友達か… 」


突然の質問責めに困り、私は目を伏せた。そんな事、考えたこともなかった。共通点といえば、私の好きなカフェラテと…写真と…書道かな…なんて考える。


『 先輩、降りますよ 』


気が付けばバスは駅に到着していた。私は慌ててユウを追うようにバスから降りた。


『 先輩、ちょっといいですか 』


バスを降りたユウは、私の腕を取るとバス停横にある公園に入りベンチに腰掛ける。私も合わせて横へ座った。


「 んと… ユウ君、どうした?」

『 付き合ってください 』


突然に口を開いた彼は、私の手を握るとそう言った。少し頭を下げながら。

/118ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ