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君に熱視線゚
第50章 番外編

ちゃんと籍を入れるのは苗が卒業してから。そんな内容で晴樹は相談したが…


「なあに面倒くせーこといってんだっ…披露宴するなら結婚したも同じだ! 一緒に住みゃあいい!! くれてやった娘だ。テメエで何とかしてくれにゃあ困るぜ!! なあ!」

「えっ!?…でも、当分はまた俺、米国に行くし…苗一人を置いて行く訳には…」

「その辺は自分らで考えりゃいい!!」

「…っでも一人は可哀想っ…」


二人の事だ。責任持って自分達で決めろ!

満作はそう言って豪快に笑う。
結局、お爺が新婚祝いにと早々用意した新居。
田中家の隣に建てられた新築のマンションの最上階に晴樹は移り住むことになり、晴樹が渡米している間、苗は実家と新居を好きに行き来することに話しが決まった…


今まで上手くいかなかった苗との事が、なんだかトントン拍子に進んでいく…


夏目…

悪く思うなよ…

結局、俺と苗はこうなる運命だったんだ……


涙に暮れる夏目の前を通り過ぎながら沢山の招待客に祝福される中を、晴樹は苗と手を取り悠々と歩いて行く…

お色直しを繰り返し、可愛く着飾る苗とロウソクに火をともし、晴樹は苗との一大イベントを心から楽しんでいた。

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