この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エメラルドの鎮魂歌
第12章 エメラルドの鎮魂歌 〜瑠璃色に睡る〜
…もう、幾度愛し合ったのか、分からない…。
八雲は体位を変えながら、数え切れないほど瑞葉の体内に、精を放った。
それらは紅く蕩けるように熟れた淫孔から、溢れ出し…ゆっくりと滴り落ちていた…。
「…あ…も…う…むり…おなか…あつ…い…」
美しい眉を顰め、呻く瑞葉を八雲は優しく抱きしめて添い寝する。
「…貴方が女性でなくて良かったと心から思います。
もし、女性だったら…幾度孕ませてしまったか分かりませんから…」
「…八雲…」
…父と子で交わってしまった罪の深さにぞくりと背筋を震わせる。
けれど今はそれすらも、甘い禁断と背徳の蜜のように瑞葉を酔わせた。
「…僕たちは罪深い…。でも…もういい…。
お前と僕は愛し合っているのだから…。誰に非難されても構わない…」
「…瑞葉様…」
「…お父様と…呼んでもいい…?
僕は篠宮のお父様には愛されなかった。
…でも…本当のお父様には、身も心も愛された…。
僕は…幸せだ…」
八雲の深い瑠璃色の瞳に初めて涙が浮かんだ。
「…瑞葉…!…すまない…!」
強く掻き抱かれ、胸の中に貌を埋める。
「謝らないで、お父様…。僕は…愛するひとに愛されて幸せだから…」
…だから…一緒に眠って…と、瑞葉は小さく囁いた。
…お父様と会えなくて…もうずっとゆっくり眠っていなかったから…。


そう言いながら、八雲の胸に貌を擦り付ける瑞葉を、懐深く抱き締め、その蜂蜜色の美しい髪に口づけをする。

「…ゆっくりお寝み…瑞葉…。
もう何も心配はいらないから…」
優しい大きな手が、瑞葉の髪を撫でる。

…愛しているよ…。
鼓膜の奥に甘く囁かれ…やがて瑞葉は深い眠りに落ちた…。



/281ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ