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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第7章 嫌な事は全部、俺が忘れさせる

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「すぅ…すぅ…」
「…寝たか」

上体を起こして彼女の寝顔を眺める。

あどけない顔してるな。
セックスの時は、妖艶な女性の顔をしていたのに…

……思い出したら勃つからやめよう。

「穏やかそうな顔して寝てる…」

俺が優しいからって、脅迫してくる相手にしがみ付いて寝るか…?

彼女との関わりを少しでも持ちたくて、半裸にした姿を撮影した。
恥ずかしい写真を使って、彼女にセックスを迫る行為は最低だって自覚している。

でも…彼女を手放したくない…

この気持ちが何なのかは分からない…
身体の相性が良いのか…それとも…

「うーん…」
「おっ…起きてないか…」

こうやって寝顔をジッと眺められてるとは思ってないだろうな…

「ダメだな…眠気で頭が回らないか…俺も寝るか」

隣に寝転がって、瞼を閉じる。
朝起きた時には、少しだけ彼女の緊張が取れていればいいが…




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