この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
秘めた花は彼の腕の中で咲く
第9章 始めて見た時は、君しか見えてなかった…

日曜日…
お出掛け用の服を着て、駅前で姉を待っていた。

少し待っていると、白い軽乗用車が目の前に止まり、運転席から姉が顔を覗かせた。

「舞花、ごめんね。待った?」
「ううん、大丈夫」

車に乗り込む際に姉の衣装を見て、自分との落差に落ち込む。

「お義兄さんは?」
「智くんは家でゆっくりしてる。昨日まで出張だったの」
「へー」

姉と義兄は2年の交際を経て3ヶ月前に結婚した新婚さん。
仲睦まじい2人を見て、私に陰を落とす。

姉に抱えた黒い気持ちやコンプレックスについて、彼女は知らない…

「新しい仕事は慣れた?」
「うん、忙しいけど皆優しいから大丈夫」
「そう?」
「お母さんは…」

母の話になると、途端に姉は口を噤んだ。
昔から過保護な両親に、姉は辟易としていた。
それとは逆に、私には無関心。
何かあっても怒られたり、姉と比較されることばかり。

構われてばかりの姉に対して、少しずつ心に溜まった毒に気が付いたのはつい最近だった。



/437ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ