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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第10章 俺のしたい様にさせてもらう

「仕事お疲れ様」
「え、ええっと…」

会社の人が見てる前で親しげに話され、どう対応したら良いのか…
周りの女性社員から送られる視線が痛いよ…
明日どう言い訳をしようか…

「じゃあ、店に行こうか」
「え?」
「飲み会するって言ってただろ。皆待ってるから」
「あ、はい」

周りに聞こえるような声の大きさで話して、大通りに向かい停まるタクシーに乗り込んだ。

「周りに親しいとバレないよう、気遣って下さってありがとうございました」
「ああ、いや…気にしないで」
「?」

何となく返事にキレが無いな…

「またするんですか?アレ」
「嫌だったら、来なかったら良い。来てるという事は…君だってその気があるという事だ」
「拒否したら、あの写真ばら撒くでしょう?自分の生活を壊されるくらいなら、適度にお相手しないと…」

運転手がいる手前、過激なワードは使わなかった。
写真に関しては、まだ消す気は無いみたい…




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