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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第12章 彼女の真似でもしてくれるの?

頭上から温水がかけられ、全身びしょ濡れに。
何が起こったのか一瞬理解出来なかったが、すぐに犯人である繁正さんに対して猛烈な怒りが湧き上がった。

「何するんですかいきなり!?」
「あー、濡れちゃったね」
「いや、ワザとでしょ!?」
「ごめん、シャワーの位置が悪かったね…」

口では申し訳なさそうに話してるのに、顔が「してやった」という表情で、全く謝ってるように思えない…

「でも、良かったね。風呂に入る前に部屋着に着替えといて。流石にスーツびしょ濡れにしたら絶交されてたかもね」
「やっぱりワザとじゃないですか…」

言い合いをしているうちに、繁正さんにパーカーのジッパーを下ろされそうになる。

「ちょっと!?何やってるんですか?」
「濡れて気持ち悪いだろ?早く脱がせてあげようと思って…」
「自分で脱げますから。ていうか、何がしたいんですか!?」

ここまで来て、ようやく繁正さんの目的が判明した…
やっぱりエッチしたいんじゃ…




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