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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第14章 抵抗しないなら続けちゃうよ?

ーーーーーーー

「んぅ……」

ボヤーッとしたまま目が覚めたが、まだ外は真っ暗。
しかも、隣に居るはずの繁正さんが居ない…

目覚めの原因は喉の渇き。
ボーッとしたまま、水分を取ろうと重だるい身体を起こした。
リビングから明かりが漏れており、そっと近付くと繁正さんの話し声が聞こえた。

「……その話はまた追々するよ…うん」

何となく話が気になって、リビングに入らず盗み聞きした。
誰と何の話してるんだろ…仕事の話にしては敬語で話してないから、近しい人なのかな?

「ああ…お見合いなんだけど、一度相手の方と会おうと思ってるんだ」

おみあい……?

………お見合い!?!?
お見合いってどういう事!?

「うん………で困ってて…だから一度……」

ショックで断片的に話がしか聞こえてこず、喉の渇きも忘れて寝室に戻った。

お見合いの話してる時の繁正さん嬉しそうに話してたな…
お見合いの理由はきっと私みたいにお金の為じゃないのは明らか…

もし…お見合いを受けて、その人が素敵で繁正さんが気に入ったら…
私とはどうなるの……




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