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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第4章 弱い部分を見せてもいいんじゃない?

「ん…」

寝ぼけ眼のまま辺りを見渡すと、見覚えのある風景…
ここ、繁正さんの…

…これってデジャヴ…!?
でも隣に繁正さんは居ない…

ガチャ

「あ、起きた」
「は、はい…」

どこか出かけて来たのか、カジュアルなジャケットと黒のパンツを着用している。
私服もカッコイイな…

軽く見惚れていたら、ペットボトルの緑茶を差し出した。
それを受け取ると、ベッドの縁に腰掛けた。

「喉乾いてるだろ?これ飲んで」
「ありがとうございます…」

喉がカラカラだったので、あっという間に飲み干した。
飲み終えると、繁正さんは口角を上げて私の傍に寄って耳打ちしてきた。

「エッチの最中に気を失っちゃったから慌てたよ」
「……!!」

思わぬ言葉に動揺して、ペットボトルをベッドに落としてしまった。

「ご、ごめんなさい…」
「いいよ。零してないでしょ?それより、寝てたけど、さっきの感覚忘れてないよね?」

耳元で色っぽい声で囁かれ、身体がゾワリと反応した。




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