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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第17章 2人のこれから

明日帰れば次はいつ繁正さんと一緒に寝られるだろうか。
もう躊躇している場合じゃない…

寝返りを打った繁正さんの背中に擦り寄って、腰に腕を回した。
引かれるのを覚悟で股間に手を伸ばして、その部分を恐々と触った。
繁正さんの身体がビクッと震えると、すぐに手首を掴まれてこちらに振り向いた。

「ま、舞花!?何やってるんだ!?」
「…だって、繁正さんが全然してくれないから…」
「だからって急に触るなよ…」

見た事も無い鋭い視線で睨まれるが、構わずに触り続ける。
少しずつ手の中で硬くなっていくのが嬉しくて、手首を上下に動かす。

「やめろ…」
「どうしてキス以上の事をしてくれないんですか?本当は帰ったらお別れするつもりなんでしょう?」
「別れるなんて、あるわけないだろ!」

怒鳴られて手を引っ込めると、身体ごとこちらに向き直った。

「繁正さん、ごめんなさい…でも寂しいです…して下さい…」
「舞花…」
「私の事を大切だと思ってるなら、行動で示して下さい!好きなら、抱いて下さい……」



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