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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第20章 新しい関係

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ガチャ…

「ただいま」
「おかえりなさい」
「ご飯作ってくれたんだね、ありがとう。今日は何かな?」
「最近会食続きでしたから、あっさりしたものにしようと野菜たっぷりの餡かけうどんにしました」

餡かけうどんと炊き込みご飯、付け合わせの浅漬けをテーブルに並べて、向かい合って夕食を取る。

「そう言えば今日遅かったですね。同じタイミングで仕事終わりましたけど、どこかに寄ってたんですか?」
「ああ、ちょっと行く所があったんだ。しばらく遅くなる日が続くと思う」
「そうですか」

繁正さんからはそれ以上何も語られなかったので、私も聞かなかった。
食後お風呂から出ると、繁正さんは何やら真剣な表情でパソコンを見ていた。

「お先にいただきました。繁正さんも入って下さいね」
「ああ。俺はもう少し仕事をしてるから、先に寝てて」
「仕事ですか?珍しいですね、家には持ち帰らないのに」
「ちょっとね、やましい事はしてないから安心して。おやすみ」
「はぁ、おやすみなさい」




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