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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第20章 新しい関係

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「ごめん舞花、君を巻き込んでしまって…まさか木梨社長が来るとは思わなかったんだ…」
「いえ、そんな…いきなり来られたのでビックリしましたが、繁正さんがすぐ来てくれたので大丈夫です」

木梨社長を見送った後、帰りの車内で繁正さんに謝られた。

「それより、繁正さんが私の代わりにラインしてた方がビックリです。アカウントはどうしたんですか?」
「仕事用のスマホから送ってた」

「繁正さんのままライン返そうとは思わなかったんですか?」
「彼は舞花に紙を渡してたんだ。俺が返信したら、不審がられて舞花に危害が及ぶんじゃないかと心配して…女性関係では悪い噂の多い人だったから…」

「結果として、危害が及びそうになってましたけどね…」
「ごめん…」
「嘘です、すみません…お気遣いありがとうございます。木梨社長の事を危惧して[社長業の勉強』という名目で私を担当から外されたんでしょう?」



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