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第8章 歩

　「ボヤ騒ぎのお陰で、こうしていつものラブホよりランクの高いホテルに泊まれたんだし、暫くはこういう事出来ないだろうから、今してるんだろ？」

　「我慢出来るの？歩は？」

　「するしかないでしょ」

　「うう……寂しいな。
あっ！じゃあさ、歩の荷物は明日車で運んであげるよ。
少しでも長く歩と一緒に居たいし……それに今日は星空ちゃん誕生日だったんでしょ？」

　「ああ。今日は家族で房総に泊まりにいってるよ」
　
　「じゃあ、星空ちゃんの誕生プレゼントも一緒に選んであげる。
ほら、暫くお世話になるなら夏帆さんの機嫌は取った方がいいよ。
手ぶらでお願いしますより印象がいいから」

　「かもしれないね。じゃあ頼むわ」

　「大丈夫。任せて！！星空ちゃんいくつ？」

　「４歳になった」

　「うちのお姉ちゃんの子と同い年だ。
もうね、４歳くらいだとさ女の子女の子したもの好きよ」

　「そんなもんなのかもな。この前、フリルのついた洋服を夏帆さんに着せて貰ったらさ、鏡の前でポーズしてたな。髪なんかも伸ばしてリボンつけてる」

　「でしょ。女はね、女に目覚めるのが早いんだよ」

　オッパイを隠さない色気ムンムンの和香奈を見ていると、星空にはまだまだ可愛い女の子のまんまでいて欲しいと思ってしまうよ（笑）