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永遠の愛を奪って
第8章 知らない方が幸せなこと



「多分、同期だからでしょ。今でもいつも一緒に仕事してるから特別な感情でもあるんじゃないかなぁ……?仲間的な感じのやつ」


丁度、青木も“特別”だと言っていた。

穂並さんが言っているものと同じなのかは分からないけど……。



「小春にも同期がいたら青木の気持ちが分かるのかねぇ?」


「どうなんでしょう……」


いたことがなくて想像もつかないから私は困った顔をして首を傾げた。


「あたしにも同期がいるけど他の社員よりは特別に見えるよ。一緒に入社して、研修旅行にも行って……、今は殆どの人が結婚してなくなったけど頻繁に飲み会を開いたりしてたからね」


「そうなんですか……」


「まぁ、青木が葉月ちゃんへの恋愛感情があるかは分からないけど……。小春と付き合っているんだからそこは弁えていると思うんだけどねー……」


残っていたお菓子をひと口で食べた穂並さんはパソコンのキーボードの上に手を置いて仕事を始めた。


私もスリープ状態にしていたノートパソコンを開き、まだ完成していなかった資料の作成に取り掛かる。



「じゃあ、土嶋さんは青木くんのことが好きなんでしょうか……?」


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