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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ



「もちろん。小春の準備ができるまでオレは転勤先で待ってる。

今の仕事を辞めたくないって小春が言っていたし、地元から離れたくないからごめんねってプロポーズを断られるかヒヤヒヤしていたんだぞ」


「私もだよ……。仕事を辞めてまで祐について行くって言ったら重い女だなって思われてしまわないか怖かった」


「思わないよ。……小春のことならなんでも受け止める」


「いっぱい受け止めてもらうからね。……ンッ」


唇を重ねられると身体で伝えたくて堪らなかった想いが溢れてくる。


祐の首の後ろに手を回して強く求めて、甘くて熱い時間へと浸っていく。


一ヶ月後になってしまうけど、遠距離恋愛になっても不安はない。


祐のかけがえのないパートナーになれるのなら……。



「小春……、愛してる……」


「私も祐のことを愛してる。だから、もっと私を奪って」



「……言われなくても奪ってやるよ」


私がずっと祐に望んでいたものの本当の答え。



それは“永遠の愛を奪って”―――――





【完】


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