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永遠の愛を奪って
第10章 深まる愛と過去
心の中でその想いがどんどん膨らんでいく。
いつか祐がこの話を出してくれる時がくるのかな……。
そもそも私との交際をどう思っているんだろう。
祐にとっても結婚という文字が含まれていたらいいのにな……。
生理予定日を過ぎたのに未だに出血がない。
もしも妊娠していたら……っと思うとその未来を強く望むばかりだ。
どちらにせよ、結婚するにはお金が必要だから頑張って仕事をして稼がないと……。
穂並さんのおかげで今の自分がすべきことに気づくことができた。
私のやるべきことは嫉妬することではなく、未来のために愛を積み重ねてお金を貯めていくことだ。
結婚する穂並さんや私が憧れている夫婦もそうしてきたと思うと、落ち込んでばかりはいられない……。
その勢いで懸命に仕事に取り組んでいるうちにやってきた昼休み。
飲み物を買うために自販機がある廊下へ向かうと、会いたかった人の姿があった。
「祐……!お疲れさま!」
「……小春。おつかれ」
「ジュース、まだ買ってないよね?今日は私が奢るよ。何がいい?」