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永遠の愛を奪って
第10章 深まる愛と過去



「私も他のところで食べてみたいなって思ってた」


「まぁ、せっかく同じ場所にいるんだし、自由になれる時間があるなら小春と話したいなっていうのもあったけど」


歩いている時に祐が近づいてきてこっそりと言ってきたその言葉に心が温かくなった。


付き合っていることは秘密にしたいのに、会える環境にいると会いたくなる。


「他の人にドアを開けられた時、穂並さんもいた方が二人だけでいるよりも自然かな……?」


「なるほど。自由に使えるところなら人が来るかもしれないもんね」

「じゃあ、誘ってみて」

「うん。聞いてみる」


でもお弁当を持ちにデスクに戻った時、穂並さんを誘ってみたけど「二人で食べてきな」っとニヤニヤした顔で断られた。



今日は社内で祐と一緒にご飯を食べれる。二人きりで食べるのは初めてだ。


ドキドキしながらお弁当を持って談話室に向かうと祐が先に椅子に座って待っていた。

言っていたとおり、談話室は他の誰も使っていなくて貸し切り状態。


少しくらいイチャイチャできるかなと思って私は祐の隣の椅子を引いて腰を下ろした。



「ねぇねぇ、穂並さんが結婚することになったって知ってた?」


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