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第13章 エッチな悪戯と危険な社員旅行

椿さんはこれからどこかへ出かけるのか、ジャージの上にジャケットを着てラフな格好をしていた。


ここに戻ってくるはずだった祐はどうしたんだろう……。


出掛けるにしても一緒にいないし、私のスマホにメッセージも届いていない。


「ちょっとな。ホテルの外にあるコンビニに酒を買いに行こうかなと思って出てきたんだ」


「そうでしたか。あの……、たす…青木くんはどこに行ったんですか？
椿さんから呼ばれて一旦部屋に戻ったはずなんですけど……」



「ああ、青木なら来たぞ。……でも今は土嶋と一緒だ」


「えっ……」


信じられない一言に驚いて握っていた手の力が抜けてスマホをソファの上にポトッと落としてしまった。


戻って来るって言ったのにどうして土嶋さんと……――――



「大人の男女が密室でやることはひとつだから、邪魔者であるオレはさっさと部屋を出てきたわけだ。……そういうことだからオレと出掛けないか？」