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永遠の愛を奪って
第17章 愛し合う内緒の日々



受話器を置いた後、コートを羽織りお婆ちゃんの家へと向かって白くなる息を吐きながら走る。


どうして祐がお婆ちゃんの家にいるの分からない。


住んでいる場所がどこなのかさえ教えたことがなかったし、会わせたこともなかった。


そもそも今日のデートは中止じゃなかったの……?


次から次へと疑問が浮かびながらも一刻も早く祐に会いたくて息が続く限り走り続けた。



「祐っ!お婆ちゃんっ!」


お婆ちゃんの家に着いてから勢いよく玄関のドアを開けて部屋の中に入った瞬間、目に映った光景に驚いて整えていた呼吸が止まった。




「小春!ばーちゃんのとこにお邪魔してた」


「たっくん、おかわりは?」


「もうお腹いっぱいで。ばーちゃんの作ったこのじゃがいもの煮っころがし。

味噌かんぷらっていうんだっけ?これは米が欲しくなる味付けで箸が止まらないなー」


「喜んでくれて嬉しいわぁ。小春も小さい頃から味噌かんぷらが好きなのよ」


茶の間にあるこたつに座っていた祐は婆ちゃんが作ったご飯を食べていたようだった。



電話を切ってから私が走っていた十五分間で一体何があったんだ……。


苗字さえ分からなかったお婆ちゃんが、祐のことをあだ名で呼んでいてかなり距離が縮まっている。



「ねぇ、祐。なんでうちのお婆ちゃんの家にいるの……?」


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