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第18章 彼氏宣言と事情

「まだ変な噂が流れてるんですか？セフレなんていないですし、隣にいる白米さんが彼女ですよ」


「ふーん……。その子が……」


地味な私が彼女だと知ってその女性は微妙な反応を見せていた。


「青木くん、おはよう。……車を運転してる時に見たんだけど今日は白米さんと一緒に来たの？」


「はい。小春と付き合ってるので」


話し終えたと思ったら次から次へと人がやって来る。

流石、イケメンというだけあって朝から人気者だ。


近寄ってくるのは女性ばかりで祐の姿を見るとわざわざ声を掛けに来ているようにも思える。


しかも祐も笑顔できちんと返しているから女性たちも話していて気持ちがいいんだろう。


だけど、彼女ときちんと紹介してもらえているからまだ嫌な気はしない。


社内のアイドルを奪ったと言わんばかりに向けてくる女性たちの冷たい視線が怖いけれど……。