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永遠の愛を奪って
第18章 彼氏宣言と事情



箱からチョコを手に取って私の口元へ運んでくる。


こんなことをさせてもらうのは初めてで躊躇してしまうけど、この甘い雰囲気に浸る前に気になっていたことを聞いてみる。


「その前にどうして家を出てきたのか理由を教えて」


すぐに食べてくれると思っていたのか祐はパチパチと瞬きをして少し驚いた顔をしていた。


「じゃあ、小春がこれを食ってくれたら話す」


「ううう……」



この部屋にはテレビもないから気を逸らせるものがない。


隣に座っている祐が食べさせようとしてくる姿を見ることにも集中できてしまうほど静かだ。



私の口に運ぶために肩をくっつけて至近距離でじっと見てくるからなんだか緊張する。


でもこれを食べないと話してもらえないから祐が摘まんでいるチョコを食べようとして小さく口を開けて顔を近づけた。


そのまま中に入れられるのかと思いきや、いきなり口元に触れたのはチョコではなく祐の唇だった。


「ちょっ…、ちょっと!?食べさせてくれるんじゃなかったの!?」


「はははっ。小春の口を開いてる顔、可愛かった。最初からちゅーするつもりだったよ」


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