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永遠の愛を奪って
第19章 溺愛とさよならの決心



ぽんぽんと頭を撫でられて祐の方を見ると、暗い冬空には似合わない太陽のような笑顔を向けられた。


忙しい仕事に飲み会と疲れていると思うのに、私との時間を大切にしてくれるみたいにいい表情をしてくれる。



「オレはどんなに他の女に言い寄られても大丈夫だって小春が信じてくれているから何も言ってこないのかと思ったけどな」



「今はもう前より不安になってないよ。今日の飲み会だって大丈夫だって思ってた」


ただし、同じ会社の人女性たちの前では――――

転勤先に行ってしまったら姿を見ることもできないから大丈夫だと言えなさそうだけど……。


「よかった。信じてもらえて」


買ってもらったレモネードをごくりと少し飲んでからペットボトルのキャップを閉めるともう一度手を繋がれる。


この手はきっとお婆ちゃんの家に帰るまで離れない。


握ってくる手から温かさと共に強い意志がなんとなく伝わってきた。



未来が不安なのは変わらないけど、寂しかった心が少し満たされた私は口角を上げて前を向いた。


「ねぇ、さっきの人たち意外に誰かに告白されたの?」


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