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永遠の愛を奪って
第19章 溺愛とさよならの決心



“愛してる”という言葉が今になってしっくりと心に伝わってきた。


手を探り当てられてから指を絡められた後、隣にいる祐の方に顔を向けると暗い中でも疲れが混じった笑みをしているように見えた。


それに応えるように私も精一杯に微笑んで乱れた息を整える。


仕事の疲れが溜まっていたのもあってセックスが終わった後はいつもより体が重く感じていた。


元気な姿を見せていた祐も限界だったのか、布団を被ってから何も話さないまま時間が過ぎていく。


でも繋いだ手は離さないでいてくれて、祐の寝息が聞こえてきた時に私も目を閉じて眠った。




それからカーテンから差し込む光が気になって起きると午前十時を過ぎていた。


隣の布団に祐はいなくて、部屋中を見渡してみてから今日がいつなのかスマホで一応確認する。


まだ祐が転勤する日ではなくてホッとした後、一階からお婆ちゃんと一緒に話している会話が微かに聞こえてきた。



笑い声も聞こえてくるけど、一体何を話しているんだろう……。


世間話……?


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